本がオレを待っていた

自分が透析直前になったからと慌てて読んだ訳ではない。
本屋で本を探している折、良くあるのだが目の前に並ぶ背表紙の群れに何とはなしに目をやりながら1冊だけ目に止まる本がある。
チラッと見ただけで背表紙のタイトル全てを覚えている訳ではない。
何か一文字とか、本書の場合なら「腎臓」と言うのが目に止まった。
昔からレコード屋や本屋などものを探す際に突然、出てくるのだが多分他の人も同様の経験をしたことがある人がいるのではないだろうか。
こう言うとき、〝本がオレを待っていた〟と思って必ず買うことにしている。
そして、滅多に外れることは無い。

愈々、腎不全も透析直前の状態になってきてここの所、我ながら憐れである。
多分、尿毒症だろう毎晩の吐き気と不眠。
朝は睡眠不足から絶不調で日に日に痩せ衰えていく感じでどうしようもないので昼間はトンカツを食べたり、寿司を食ったりと精々精をつけるようにしているのだが。
そして午後からは猛烈に浮腫みが出て、オシッコが出ない。
少ないと日に1回、朝だけの日もあった。
と言うことで体重を毎日量り、60kgを超えたら利尿剤を飲み以内なら呑まないという変てこりんな処方になっている。